なぜこう書くのか
キャラクターの台詞をAIに頼む際、最もありがちな指定は「ぶっきらぼうだけど優しい口調で書いて」というものです。しかし、口調は形容詞で説明してもうまく伝わりません。AIが解釈する「ぶっきらぼう」とあなたが頭に描く「ぶっきらぼう」は異なり、結果としてどこかで見たような使い古されたドラマの台詞になってしまいます。
そのため、2番目の段落では説明ではなく具体例を先に提示しています。その人物が実際に喋った言葉が2〜3行あれば、AIは文の長さ、語尾、読点を打つ位置、言葉を濁す癖までそのまま再現します。10個の形容詞を並べるより、実際の3行の文のほうが圧倒的に正確です。手元に例がない場合は、仮で作ってでも入力するほうが良い結果になります。
人物設定と状況を """ で囲んでいる理由は2つあります。1つは設定内の「冗談で誤魔化す」といった記述が指示文として誤読され、AIが冗談ばかり出力するのを防ぐため。もう1つは、「話し方の例」と「人物の設定」が異なる種類の情報であることを明確に区別するためです。
形式の段落で台詞ごとに根拠を1行添えさせているのは検証のためです。根拠が書けない場合、その台詞は提示した例からではなく、AIの一般的な感覚で生成されたものだと判断できます。最後の制約段落は、小説の台詞作成時に最も頻出する問題、つまり登場人物が自分の心理を直接説明してしまう現象を防ぎます。「絶対に言わない台詞2選」は口調の境界線を明確にし、次のシーンを執筆する際のブレない基準になります。
悪い例との比較
怖がりだけど強がる看護師のキャラのセリフを書いて。ミスがバレた状況です。
説明だけで実際の台詞例がないため、AIはステレオタイプな「強がるキャラクター」を出力してしまいます。5行中2〜3行が「わかってるよ、私が臆病者だってことくらい」のように本心をそのまま吐露してしまいます。次のシーンで改めて指示を出すとまた口調が変わり、原稿全体を通して同一人物として読めなくなります。
バリエーション
すでに書いた台詞をキャラクターの口調に直すとき
以下の「話し方の例」を基準に、私がすでに書いた台詞を同じ人物の話し方にリライトしてください。意味は変えず、口調のみを変更してください。修正後の文の下に元の文を残して2行で提示し、修正の必要がなかった文はそのまま残して「変更なし」と記載してください。
話し方の例: """ {{話し方の例}} """ {{台詞の状況}}のシーンで修正する台詞: """ ここにすでに書いた台詞を貼り付けます """
初稿を書き終えた後、登場人物ごとに見直すためのプロンプトです。原文を並べて表示させることで、不自然に変わりすぎた箇所を元に戻しやすくなります。
2人の掛け合いシーンを作成するとき
以下の状況で2人の人物が交わす会話を12行以内で作成してください。1人目の口調は以下の例に従い、2人目の人物は「文が短く、質問をほとんどしない性格」です。
2人が同じ言葉を2度繰り返さないようにし、会話が終わった時点で最初よりも状況が悪化するように展開してください。ト書きは入れないでください。
人物の設定: """ {{人物の設定}} """ 話し方の例: """ {{話し方の例}} """
単発の台詞を出すことと、会話を成立させることは別物です。「終わった時点で状況が悪化する」という制約を入れることで、お互いに物分かりよく納得して終わる平板な会話を回避できます。
モデル別の注意
会話が長くなると、最初に提示した「話し方の例」をAIが徐々に忘れ始めます。シーンが変わるたびに、話し方の例の段落を再度貼り直してください。例を増やす場合は、すでに確定した原稿の台詞から引用するのが最も確実です。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる