なぜこう書くのか
連絡事項の書き方を一つ誤ると、翌朝同じ質問の電話や連絡帳への問い合わせが何件も寄せられることになります。その原因の多くは、情報が不足しているからではなく、持ち物や締切が文章の中に埋もれてしまっているからです。「金曜日は校外学習ですのでお弁当と水筒をご準備いただき、承諾書は月曜までにご提出ください」という文には1つの文に3つのタスクが含まれており、スマホ画面を流し読みする保護者はそのうち1つしか記憶に残りません。
このプロンプトの核となるのは、第3段落の例示です。「短く書いてください」という指示は人によって解釈が異なりますが、完成形の連絡文を1つ見せれば、見出しの形、中黒の位置、日付の書き方までその通りに再現されます。指示文を何行も書き足すより、優れた具体例を1つ示す方が結果を大きく左右します。学校や園で決まったフォーマットがある場合は、この例示部分を自校のものに差し替えるだけでそのまま使い続けられます。第1段落で読み手を「夜にスマートフォンでサッと目を通す保護者」と明確に定義しているのも同じ狙いです。読む状況が定まることで、文章の長さは自然と削ぎ落とされます。
課題の指示が「要約してください」ではなく「何をすべきかが分かるように」となっているのも意図的なものです。要約を指示すると行事の趣旨などの背景説明が残り、肝心の持ち物が省略されてしまうことがあります。形式における「項目4つ」「文字数制限」は画面スクロールなしで収まる分量を定めたもので、項目の先頭に見出しを付けることで保護者が自分に必要な行だけを選んで読めるようになります。
制約で「(要確認)」と表記させている理由は、メモで抜けている情報をAIが勝手に推測して埋めてしまうのを防ぐためです。給食の有無や下校時刻が書かれていないと、AIはそれらしく補完してしまいます。プレースホルダーとして残しておけば、教員は送信前にその部分だけを確認・修正できます。お願いの言葉を最後の1文に限定したことも小さな工夫ですが大きな効果があります。挨拶や依頼が最初に来ると、本当に必要な情報が後ろに追いやられてしまうためです。
用語が分からなければAha AIで: few-shot, output-format
悪い例との比較
連絡帳の文章書いて
来週金曜日校外学習 お弁当 水筒 雨具 8時40分登校 承諾書月曜まで
このように雑に指示すると、たいてい「保護者の皆様へ。秋風が心地よい季節となりましたが…」といった時候の挨拶が冒頭に付き、持ち物が1つの長い文章の中に並べられてしまいます。文字数は無駄に増える一方、提出期限は文末に紛れて目立たなくなります。また、雨天時の対応など元のメモにない情報もAIが勝手に創作してしまうリスクがあります。
バリエーション
複数の連絡事項をまとめて送る場合
以下のメモには、複数の異なる連絡事項が含まれています。件名ごとに分け、それぞれ【】の見出し1行と3項目以内の箇条書きで整理してください。
締切が最も近いものを一番上に配置し、返信や提出が必要な件には見出しの末尾に「【要提出】」または「【要返信】」を付けてください。メモにない情報は補完しないでください。
メモ: """ {{伝達の内容}} """
週明けなど連絡が重なるときに使う形式で、緊急度と提出の要否をひと目で分かるようにしています。
メール・連絡網アプリで極小文面で送る場合
以下の伝達事項を、連絡網アプリ(またはショートメッセージ)1通で送れる短い文面に要約してください。空白を含め100〜150字以内、改行は2回までとし、絵文字は使用しないでください。
冒頭には保護者が「今日・今すぐ確認すべきこと」を1つだけ記載し、残りは補足として後ろに1行でまとめてください。記載のない情報は含めないでください。
伝達事項: """ {{伝達の内容}} """
連絡網アプリやSMS向けに、文字数と改行回数を厳密に数値で指定して極限まで短縮した形式です。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる