なぜこう書くのか
エピソードのあらすじ要約をAIに任せると、頼んでもいない感想が入ったり、まだ明かしてはいけないネタバレが含まれたりしがちです。「要約して」とだけ伝えると誰に向けた要約かが抜け落ちるため、AIは読書感想文とあらすじを半分ずつ混ぜたような文章を出力してしまいます。このプロンプトは、その2つの問題を個別の指示で防ぎます。
第1段落の**コンテキスト(文脈)**で読者を明確にします。「前回の話をまだ読んでいないか、読んだのがかなり前の読者」と指定することで、AIが読者を既知の前提とせず、登場人物に最低限の説明を補うようになります。**タスク(課題)**で「次回を理解するために絶対に外せない出来事だけ」と範囲を絞るのも同じ理由です。選定基準が「重要そうな場面」から「次回に必要な場面」へと変わります。
**フォーマット(形式)**の段落では文字数と時系列、そして「省いたシーン」のリストを指定します。文字数を固定しないと要約の長さが本文の分量に引きずられ、更新ごとのトーンがバラバラになります。省いたシーンを別途出力させるのは、何を切り捨てたかを目視で確認し、必要なら戻せるようにするためです。Web小説の更新など、同じフォーマットを毎回繰り返す際に特に便利です。
制約条件におけるネタバレ防止ルールがこのプロンプトの肝です。AIは物語をわかりやすくしようとして、作中で未解明の真相を要約の中でバラしてしまうことがあります。最後に本文を"""で囲む理由は、原稿内のセリフ(例えば作中人物の「このことは誰にも言うな」という発言)がプロンプトへの指示として誤認されず、データとしてのみ扱われるようにするためです。
用語が分からなければAha AIで: output-format, hallucination
悪い例との比較
このエピソードを要約して
(原稿を貼り付け)
このように指示すると、AIはエピソード全体を均等に圧縮してしまいます。次回に全く関係のない描写が半分を占め、次回への伏線となる重要な出来事が1行で流されてしまうことがあります。さらに「どんでん返しが印象的だった」といった主観的な感想や、隠しておくべき正体までそのまま書き連ねてしまい、新しい読者が読むと作品の面白さが損なわれます。
バリエーション
次回の冒頭に添える1行に凝縮したいとき
以下のエピソード本文から、次回を読むための前提となる出来事を1つだけ選び、1文で記述してください。感想や評価は除外し、まだ明かされていない謎は明かさないでください。文章の下に、この1文では伝わらない要素を箇条書きで1行添えてください。
""" {{エピソード 本文}} """
連載プラットフォームのあらすじプレビューなど、1行しか入らない枠向けのバリエーションです。削られた情報も同時に出力されるため、1文では足りない場合にすぐ加筆できます。
複数エピソードをまとめて整理したいとき
以下は私の連載作品の複数話分の本文です。話数ごとに区切らず、全体を1つの流れとして繋ぎ、{{要約の文字数}}前後でまとめてください。同じ出来事が複数回言及されている場合は1回だけまとめ、人物関係が変化した部分は「誰が誰をどう認識するようになったか」として記述してください。最後の行に、現時点で回収されていない伏線を最大3つまで記載してください。
""" {{エピソード 本文}} """
完結間近に全体を振り返りたいときや、長期休載からの連載再開時に役立ちます。話数の境界をなくし、人物関係の変化と残された伏線を個別に抽出するのが特徴です。
モデル別の注意
エピソードの本文が5,000文字を超える場合は前半と後半に分けて入力し、最後に「2つの要約を1つに統合し、指定の文字数にまとめてください」と続けて依頼してください
長い原稿を入力すると、前半の出来事が薄れてしまうことがあります。要約を受け取った後、「本文の前半3分の1から抜け落ちている出来事がないか再確認してください」と追加で指示すると、情報の欠落を防ぐことができます。
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最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる