なぜこう書くのか
コントの台本をAIに依頼する際、「面白いネタを書いて」とだけ頼むと、単なる言葉遊びやダジャレばかりが返ってきます。2人が交互に口達者なセリフを交わすだけで、状況が一切進まない台本になりがちです。ステージで演じると、個々のセリフはそれっぽくても全体としてはひどく退屈に感じられます。笑いが状況の展開ではなく、表面的な言葉からしか生まれていないからです。
役割の段落では、単に肩書を与えるだけでなく、笑いに対する哲学(スタンス)まで指定しています。「笑いは2人の認識のズレから生まれる」という1行が、後続のすべての指示を方向づけます。この定義がないと、いくら後ろで条件を付けてもAIは小手先の言葉遊びに逃げてしまいます。
文脈の公演時間と「椅子1脚と小道具1つ」という指定は、実際に上演可能な台本になるかを決定づけます。舞台条件を書かないと、場面転換が3回も入ったり登場人物が勝手に4人に増えたりします。学校の出し物やイベントのように舞台が狭く準備時間が短いほど、この2行が効いてきます。
勘違いを最初に1行で書かせ、「途中で新しい別の勘違いを追加しない」と釘を刺した点がこのプロンプトの核心です。AIは話が間延びすると新しい設定を足して解決しようとしますが、短いコントでは観客がついてこられなくなります。制約の段落は2つの役割を持ちます。1つは誰も傷つけない笑いを担保すること、もう1つは流行語を禁止してネタの寿命を伸ばすことです。流行語頼みの台本は半年も経てば使えなくなってしまいます。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, persona
悪い例との比較
出し物でやる2人コントの台本書いて。面白くして。
具体的な状況が指定されていないため、AIは「遅刻した生徒と先生」のようなありがちなテンプレ素材を選んでしまいます。セリフも表面的な言葉遊びばかりになりがちです。また、時間が指定されていないため、実際に演じると1分で終わるか、逆に長すぎてダレてしまいます。どこで笑いを取るべきかの指示もないため、稽古の際にどこを強調して演じればよいかが分かりません。
バリエーション
3人以上を舞台に立たせる場合
「{{状況}}」で4人コントを作成してください。公演時間は{{公演時間}}です。2人は勘違いの当事者であり、残りの2人はその勘違いをそれぞれ別の方向に大げさに膨らませる役回りにしてください。セリフの量が1人に偏らないよう、人物ごとのセリフ行数を台本の末尾に記載してください。舞台装置は椅子2脚までとします。
クラスやグループ全体で演じるなど人数が増える場合に使います。セリフの行数を数値で出力させることで、特定の人だけに負担が偏るのを防ぎます。
既存の台本を推敲・改善する場合
以下は私が書いた{{公演時間}}の2人コント台本です。イチから書き直すのではなく、以下の3点について診断してください。①状況が進まず言葉のラリーだけで停滞している箇所、②観客がすでに理解していることを登場人物がくどくど説明しているセリフ、③流行語や誰かを貶める表現に頼っている箇所。その上で、最も間延びしている箇所を1つだけ修正案として提示してください。
初稿はあるものの舞台でウケないと感じるときに使います。どこがダレているのかを客観的に特定し、1箇所だけ直すことで元の台本の良さを残せます。
モデル別の注意
分量の感覚はモデルによって異なります。出力された台本を声に出して読み時間を測ってみて、長すぎたり短すぎたりする場合は「現在この台本で6分かかります。勘違いが明かされるポイントはそのままにして、前半部分を削って4分に収まるよう調整してください」のように、どこを削るべきかを具体的に指示してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる