なぜこう書くのか
童詩の作成をAIに頼む際、単に「童詩を書いて」とだけ指示すると、大人の詩を短く切り詰めたような文章が出力されます。行が短く言葉がやさしくても、最後に「小さな命も大切だ」といった教訓がついた瞬間、それは子どもの詩ではなく大人のまとめになってしまいます。子どもはその文を読んで、「どう感じるべきか」を指示されたような気分になってしまいます。
第1段落のコンテキストがこの差を生み出します。学年を指定するだけでは不十分なため、その年齢の子どもが何をよく理解し、何につまずきやすいのかを具体的に補足しました。さらに「学級文集に載せて声に出して読む」という用途まで含めることで、AIは目で追うだけの詩ではなく、口ずさみやすいリズミカルな詩を書くようになります。
第3段落の形式は数値で明確に縛っています。「8行以内」「1行12文字以内」といった数えられる基準を与えないと、AIが生成する詩はいつの間にか15行もの散文詩になってしまいます。同じ言葉の繰り返しを入れる指定は音読しやすくするためであり、難しい言葉の言い換え表は教師や保護者がそのまま授業や指導に使えるようにするための工夫です。
最後の制約事項の段落で防いでいるのは3点です。「教訓で終わらせること」「大人の語り手で書くこと」「抽象的な言葉を使うこと」。これらはいずれもありがちで、結果を丸ごと大人の文章にしてしまいます。代わりに、見て・触れて・聞ける五感の描写で満たすよう方向性を示しました。禁止するだけではAIの表現が淡白になりますが、代わりに書くべき具体物を示すことで、「牛乳パックに残った歯型」のような生き生きとした描写が引き出せます。
用語が分からなければAha AIで: output-format, prompt
悪い例との比較
小学生向けの詩を1つ書いて。テーマは牛乳パック。
学年の指定がないため語彙レベルがばらつき、行数の基準もないため10行以上になってしまうことがあります。大抵は牛乳パックを擬人化して「ぼくは小さな牛乳パック」と始まり、最後に「残さず全部飲もう」という決意で終わってしまいます。1編だけでは、子どもたちに見せて選ばせることもできません。
バリエーション
子どもが書いた詩を推敲・サポートするとき
{{学年}}の子どもが書いた詩です。大人の整った文章に書き直さないでください。
まず、この詩の中で生き生きとしている素敵な表現を2箇所見つけ、なぜ良いのかを子どもに伝わるやさしい言葉で書いてください。次に、もう少し工夫できそうなところを2箇所だけ挙げてください。ただし修正後の文を直接提示するのではなく、「ここで何が見えたのか、もう1行書いてみたらどうかな?」のような問いかけの形でアドバイスしてください。
子どもが書いた詩: """ ここに子どもが書いた詩を貼り付けます """
子どもの文章をAIが直してしまうと、子どもの詩ではなくなってしまいます。まず褒めるポイントを見つけ、直すべき箇所は問いかけの形にとどめることが大切です。
授業で一緒に詩を作るときの材料出し
{{学年}}の国語の授業で、{{素材}}をテーマにした詩の創作指導を行おうとしています。
完成した詩ではなく、授業で使える材料を作成してください。①子どもたちに投げかける質問5つ(すべて目で見たこと・感じたことを問う質問) ②子どもたちが言いそうな表現の例8つ ③書き出しの1行目だけを与えて続きを書かせる冒頭フレーズ3つ。各項目は子どもが読めるやさしい言葉で書いてください。
完成形を見せてしまうと、子どもたちはそれを真似してしまいます。問いかけと書き出しの1行だけを与えることで、子ども自身の言葉がそのまま詩になります。
モデル別の注意
1行の文字数をAI自身で正確にカウントできず、12文字を超える行が混ざることがあります。出力後に確認し、「3行目が長いです。2行に分けてください」のように該当行を指摘して再調整を依頼すると、すっきりと整います。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる