なぜこう書くのか
アンケートのレビュープロンプトを単に「このアンケートどう思う?」と投げると、返ってくる答えはほぼ決まっています。「全体的によく構成されています。いくつか改善すればより良くなります」。AIは基本的に相手を励まそうとするため、判定基準を与えないと問題点を探す代わりに無難な感想を書いてしまいます。その結果、誘導尋問が含まれたまま本番のアンケートが配信されてしまいます。
役割の段落で「褒めるのではなく、修正すべき点を厳しく指摘するのがあなたの役目」と釘を刺しているのはそのためです。監修者という肩書きだけでは不十分で、「何をしないか」まで指定して初めてトーンが変わります。3段落目の問題タイプのリストは、その判断に使う「物差し」を渡すためのものです。タイプが定義されていれば、「なんとなく不自然」ではなく「問4は誘導尋問」という明確な判定が出ます。
形式で表を指定することで、設問ごとに1行ずつの評価を強制できます。箇条書きにしておくと、AIは目立つ2〜3問だけを拾って終わらせがちですが、表形式で全番号を埋めさせると、見過ごされがちな設問まで再確認させることができます。「修正案」の列があるため、ダメ出しだけで終わらず、そのままコピペして使える成果物が得られます。
アンケートの草案を """ で囲んでいるのは、草案内の文章がプロンプトへの指示として誤認されるのを防ぐためです。アンケートには「以下の項目を評価してください」といった案内文が含まれることが多く、区切りがないとAIがその案内文を自らへの命令と受け取り、勝手にアンケートに回答し始めてしまいます。最後の「不足していると思われる質問」は、誘導尋問のチェックにとどまらず、本来聞くべき設問の抜け漏れという根本的な課題まで拾い上げてくれます。
用語が分からなければAha AIで: prompt-injection, output-format
悪い例との比較
アンケート作ったから見てみて。変なところあったら教えて。
(アンケート設問を貼り付け)
「素晴らしいアンケートです」といった総評から始まります。指摘があっても「3問目をもう少し具体的に」程度で、具体的にどう直せばよいかは結局自分で考えなければなりません。さらに、設問全体を網羅してくれないため後半の設問が放置されることが多く、貼り付けた案内文にAIが直接回答してしまうこともあります。
バリエーション
修正文だけを素早く受け取りたいとき
{{回答対象}}向けのアンケートです。解説や総評は不要ですので、修正すべき設問のみを「元の文 → 修正案」の形式でリストアップしてください。修正の必要がない設問は一切記載しないでください。
""" {{アンケートの草案}} """
すでにどこが問題か把握しており、文章のリライトだけを行いたいときに使います。解説を省くことで出力がコンパクトになり、そのまま置き換えて使いやすくなります。
回答者視点で違和感を事前にあぶり出したいとき
あなたは{{回答対象}}の一人です。以下のアンケートに実際に回答するつもりで、各設問に答えながら引っかかった点を挙げてください。回答を選びにくかった部分、どういう意味か聞き返したくなった部分、適当に答えて流したくなった部分を指摘してください。
""" {{アンケートの草案}} """
専門家の視点ではなく回答者の目線でチェックさせるアプローチです。方法論上の不備は見当たらなくても、実運用で回答者が答えに詰まるような設問をあぶり出すことができます。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる