なぜこう書くのか
メルマガ作成の指示を単純に「メルマガを書いて」とだけ始めると、社内報やお知らせのような堅苦しい文章になりがちです。「読者の皆様こんにちは」で始まり、「今後ともよろしくお願いいたします」で締めくくられるような文章です。メルマガが読まれない理由は、情報量の不足ではなく「会社の広報のような無機質な声」になっていることにあります。
冒頭で指定した役割が、そのトーンを一変させます。「ひとりで書いている」「知人に向けた手紙」という前提を置くことで、大勢に向けた告知文から「目の前の一人に向けた手紙」へと変わります。2つ目の段落の文脈では、読まれる環境を定義しています。「スマホで閲覧され3行で離脱される」という状況を伝えることで、パラグラフが短くなり、書き出しの引きが強くなります。
形式の指定がしっかりとした骨組みを作ります。冒頭・本論・結び・返信促進という4つの枠組みを定義しないと、AIはテーマを平坦に説明するだけの長い文章を出力してしまいます。特に「挨拶や自己紹介は入れない」という指示がないと、毎回ワンパターンの導入部が生成されてしまいます。
制約は、メルマガにおける最も致命的なミスを防ぎます。AIは空白を埋めるために、それらしい統計や事例を勝手に作り出す傾向がありますが、メルマガにおいてそれは信頼を一瞬で失う原因になります。そのため、創作する代わりに「※ここに具体例を1つ追加」と目印を残すように指示しています。最後にメモを """ で囲むことで、メモ内の走り書きや断片的な指示がプロンプト自体への命令として誤読されるのを防ぎます。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, persona
悪い例との比較
今週のメルマガ書いて。テーマは「最初の広告費3万円をどこに使うか」で。
(メモを貼り付け)
「Web広告の種類とそれぞれのメリット・デメリット」といった、一般的なまとめ記事のような文章が返ってきます。内容は正しくても検索すればすぐ見つかる情報ばかりで、わざわざメールで読む価値がありません。メモにあった相談事例のような「自分だけの一次情報」は後ろに追いやられるか削られてしまい、最後も「ご不明な点はお問い合わせください」という定型句で終わるため、読者からの反応は得られません。
バリエーション
短文で高頻度に配信するメルマガの場合
「{{メルマガの名前}}」のショート版を執筆します。読者は「{{購読者}}」で、テーマは「{{今号のテーマ}}」です。以下のメモから最も役立つポイントを1つだけ選び、400〜500字以内でまとめてください。小見出しは使わず、1行目からすぐに本題に入ってください。最後の行には、今日すぐ実践できるアクションを1つだけ残してください。
""" {{素材のメモ}} """
週2〜3回配信するショートメルマガ向けです。すべての素材を詰め込もうとせず、1点に絞らせることがポイントです。
素材のメモがまだ不十分な場合
「{{今号のテーマ}}」について「{{メルマガの名前}}」で配信する準備をしていますが、素材が足りていません。以下のメモを読み、(1) このテーマで展開できる切り口を3つ、(2) それぞれの切り口で自分が追加で深掘り・リサーチすべき事項を2つずつ、表形式で整理してください。本文はまだ書かないでください。
""" {{素材のメモ}} """
メモが数行しかない状態で本文を書かせると、足りない部分をAIが勝手な創作で埋めてしまいます。まずは何を追加すべきかを整理させます。
モデル別の注意
文字数を1,200字程度と指定しても、実際には前後することがあります。長さを厳密にコントロールしたい場合は、初稿を出力させた後に「長すぎる段落を2つ選んで、それぞれ半分に要約して」と追加で指示すると確実です。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる