なぜこう書くのか
発表の想定質問を出してほしいと頼むと、大抵は「このテーマを選んだ理由は何ですか?」といった無難な質問ばかりが返ってきます。答えやすい質問だけを準備しても、本番の質疑応答では役に立ちません。AIは基本的にユーザーを肯定しようとする性質があり、それが質問をぬるくしてしまいます。
役割を審査員と規定し、「励ますためではない」と付け加えたのはそのためです。役割を1行指定するだけで質問の切れ味が変わります。3つ目の段落で突くべきポイントを4つ(出典、サンプル数、因果と相関、反例)指定したのも重要な工夫です。これらはあらゆる発表で実際に突っ込まれやすい弱点です。方向性を指定しないと、AIは弱点を探すのではなく、単にテーマに関連する興味深い質問を作ろうとしてしまいます。
形式の段落で回答を3行に分けたのにも理由があります。質疑応答で論破されてしまうのは、知識不足ではなく、説明が長くなって防衛的に聞こえてしまうからです。「受け止め → 根拠 → 限界」の3行と決めておけば、話す順序が崩れません。「答えが分からない時の切り返し」を個別に求めたのも同様です。分からない時の対処を準備している人と、その場で適当にごまかす人では、審査員の印象が完全に異なります。「確認して後ほどご報告します」という一言は、曖昧な推測を語るよりはるかに安全です。
最後の段落では、結果をAI自身に点検させています。一度に8個作成させると後半になるほど似たような質問になりがちですが、自己検証を挟むことで甘い質問が淘汰されます。論文審査など、本当に厳しい審査が控えている場面では、この1段落の有無が大きな差を生みます。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, persona
悪い例との比較
発表の後に来そうな質問をいくつか出して
(発表の要旨を貼り付け)
発表要旨を単に復唱させるような質問ばかりが出てきます。「主な根拠をもう一度説明していただけますか?」といった類のもので、準備しても本番では役に立たず、肝心の「サンプル数が3件しかない」という致命的な弱点は誰にも指摘されないまま本番を迎えることになります。
バリエーション
実際の質疑応答をシミュレーションしたいとき
あなたはこの分野の審査員です。「{{発表テーマ}}」の発表を聞き終えたところです。質問を一度に1つだけ投げかけてください。私の回答を聞いた後、その答えの隙を突く追加質問を続けてください。3回のやり取りが終わったら、私の回答の良かった点と改善点を2行でアドバイスし、次の質問に移ってください。
""" {{発表の要旨}} """
箇条書きではなく実際の対話形式で練習します。頭で考えた回答が口からスムーズに出てくるかどうかは、書いてみるのとは別物です。
聴衆が専門外の一般ユーザーであるとき
私は「{{発表テーマ}}」について、専門知識のない一般の聴衆の前で発表します。この聴衆から出そうな質問を8つ作成してください。専門性の検証ではなく、「それで自分にどんな関係があるのか」「結局どうすればいいのか」といった視点を中心にしてください。回答の骨子は専門用語を使わずに3行で作成してください。
""" {{発表の要旨}} """
聴衆が変われば、飛んでくる質問の性質も変わります。一般の聴衆は分析手法よりも、自分への影響や具体的な実行策について疑問を持ちます。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる