なぜこう書くのか
反論への対策をChatGPTに頼む際、単に「想定質問を出して」とだけ指示すると、「期待される効果は何ですか?」といった無難な質問ばかりが8個並びがちです。しかし、実際のプレゼン現場で飛んでくるのはそうした質問ではありません。「それ、今絶対にやるべきなの?」「失敗したら誰が責任を取るの?」といった鋭い指摘であり、このプロンプトはそうした本質的な質問を事前に洗い出すために使います。
第1段落で役割をアドバイザーではなく「反対派の立場」に設定した点が最大のポイントです。味方の役割を与えるとモデルは企画の良さをまとめようとしますが、反対派の役割を与えると同一の資料から粗や穴を探し出します。企画案への厳しい反論を得るには、この1文が不可欠です。
文脈の段落では、聞き手が何を重視しているかを伝えています。実務担当者相手なら実現方法を問われ、予算承認者相手ならコストやリスクを問われます。この情報がないと、誰にでも当てはまる一般的な質問しか返ってきません。
形式の段落にある「この回答の弱点」という列が、この表の価値を大きく高めます。回答だけを用意すると丸暗記になりがちですが、弱点まで把握しておくことで「次にどんなツッコミ(追加質問)が来るか」まで予測できます。最後の段落で難しい反論を2つ選んで回答を推敲させているのも同じ理由です。最初に出てくる回答は当たり障りのないものが多いため、もう一段階手を加えることで実戦で使える文量・表現になります。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, persona
悪い例との比較
この企画案を発表する予定なんだけど、想定質問をいくつか出して
(企画書を貼り付け)
このように指示すると、企画書の目次をそのまま疑問文に変えただけのリストが返ってきます。「目標は何ですか」「スケジュールはどうなっていますか」のように、すでに発表資料に書いてあるような質問ばかりになり、対策としての意味をなしません。本当に承認の障壁となる「セキュリティ審査が未完了である点」や「成功基準が甘い点」といった急所は誰も突いてくれません。回答までセットで出力させても同様で、発表資料の文章をそのまま抜き出したような答えになり、実際のプレゼン現場で役立つ切り返しにはなりません。
バリエーション
発表前日に1人でリハーサルをする場合
{{報告テーマ}}の報告を控えています。私を{{聞き手}}だと思って、1問ずつ質問を投げかけてください。
私が回答したら、その答えの隙を突く追加質問を続けて投げかけてください。5往復のやり取りが終わった後、私の回答における改善点をまとめてフィードバックしてください。事前に質問をまとめて提示しないでください。
企画の要約: """ {{企画の要約}} """
表で読んで対策するのと、実際に言葉で返すのとでは難易度が異なります。1問1答形式でやり取りすることで、自分が言葉に詰まるポイントを事前に特定できます。
反対する理由が人によって異なる場合
以下の企画を{{聞き手}}に報告します。参加者を「コスト重視型・スケジュール重視型・リスク重視型」の3タイプに分け、各タイプが投げかけてくる反論を3つずつ挙げてください。
タイプごとに、同じ企画をどのような切り口・フレーズで説明すれば納得してもらえるかを1行ずつ追記してください。また、3つのタイプの関心が互いに衝突するポイントがあれば、最後に箇条書きで指摘してください。
企画の要約: """ {{企画の要約}} """
会議室に複数の人が同席している場合、反対の理由も人それぞれです。タイプ別に分類しておくことで、誰に対してどのフレーズを使って説明すべきかが明確になります。
モデル別の注意
反論を抽出する際、回答まで楽観的に作られてしまう場合があります。その際は「回答の弱点をもっと冷静かつシビアに見直して」と追加で指示すると、実戦的な内容になります。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる