なぜこう書くのか
長い文書をそのまま入れて「要約して」と頼むと、すべての段落が中途半端に残ってしまいます。提案書の要約プロンプトが必要な理由はここにあります。決裁者に必要なのは、単に短縮された提案書ではなく、意思決定に必要な項目だけが残された別の文書です。原文の目次をなぞるだけの要約は、いくら短くても「で、何を決めればいいのか」という問いに答えられません。
そのため、第3段落で作業を2つのステップに分けています。まず必要な項目を抽出し、次にその項目だけを使って文章を作成させます。このように分けることで、2回目の文章作成時に原文の余計な記述を再び引っ張ってくるリスクを減らせます。抽出と作成を同時に指示すると、モデルは原文の流れをそのまま追う傾向があります。
文脈段落の「3分以上かかったら失敗」という制約は、文字数制限よりも強力に機能します。文字数だけを指定すると、モデルは文章をぎっしり詰め込んで文字数を合わせようとしますが、読了時間を基準に与えると文章自体を簡潔に書くようになります。{{読者の対象}}と{{希望する決定}}を明記することで、同じ提案書であっても予算承認用なのか進行可否判断用なのかによって整理のされ方が変わります。形式段落で項目の見出しをあらかじめ固定しているため、毎回異なるフォーマットになるのを防ぎ、複数の案件を並べて比較するのも容易になります。
制約段落の「原文に根拠なし」という表記ルールは、ChatGPT等で提案書を要約する際によくあるハルシネーション(もっともらしい嘘)を防ぎます。空欄ができると、モデルはそれらしい数値で埋めようとするためです。最後に原文を"""で囲んでいるのは、提案書内の「次の章では」といった文言がプロンプトへの指示として誤認されず、あくまで入力データとして扱われるようにするためです。
用語が分からなければAha AIで: chain-of-thought, context-window
悪い例との比較
この提案書を1枚に要約して
(提案書を貼り付け)
読者の対象も目的も指定されていないため、モデルは原文の目次をそのまま縮小します。背景と現状の解説が半分を占め、肝心のいくらかかるのか、何を決済すべきなのかは最後の1行で触れられる程度になってしまいます。分量の基準がないため「1枚」と言いながら画面2スクロール分に及んだり、原文ですでに削除された古いスケジュールが復活したりすることもあります。
バリエーション
決裁者からの想定質問を先に洗い出したいとき
以下の提案書を{{読者の対象}}の視点で読み、この文書を承認する前に必ず確認すべき質問を5つ抽出してください。各質問について原文から回答となる文章を引用し、回答が見当たらない場合は「原文に記載なし」と明記してください。まだ要約は作成しないでください。
""" {{提案書の原文}} """
要約を作る前に論点の抜け漏れを見つけます。ここで挙がった「原文に記載なし」の項目を補填してから本プロンプトを実行すると、要約の完成度と説得力が格段に上がります。
メール本文にそのまま貼り付けたいとき
以下の提案内容を{{読者の対象}}へ送信するメール本文の形式で整理してください。表や小見出しは使わず3つの段落、400字以内でまとめ、最後の段落は「{{希望する決定}}」をお願いする一文で締めくくってください。詳細資料は添付を参照する旨を1行添えてください。
""" {{提案書の原文}} """
表組みが崩れやすいメール送信用に、段落形式のプレーンテキストとして再構成しました。1画面に収まるよう分量もさらに凝縮しています。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる