なぜこう書くのか
アイデアの評価を依頼する際に「この中でどれが一番良い?」と尋ねると、返ってくるのは論理的な判断ではなくAIの好みに過ぎません。一見それらしい根拠が添えられていても、なぜその案が他の案より優れているのかは説明されません。このプロンプトは選定を後回しにし、基準と配点を先に設定させます。
課題の段落で重み付けを先に決めさせているのが手順のポイントです。採点した後に基準を当てはめると、最初に出した結論を正当化するだけの表になってしまいます。自社の状況に基づいて事前に重み付けを明記させておけば、後で結果に納得がいかない場合でも、どこを修正すべきかが明確になります。
形式の段落では、スコアの隣に根拠の列を配置しています。数字だけの表は、会議で「なぜこれが3点なのか?」という質問が出た瞬間に破綻します。制約の「似通った点数を付けないでください」という指示は実務上非常に重要です。モデルはすべての候補に3〜4点を均等に付ける傾向があり、そのままでは順位が実質的にランダムになってしまいます。根拠のない数字を捏造させない指示も同様です。もっともらしい市場規模などが紛れ込むと、優先順位付け全体が狂ってしまいます。
最後の自己点検の段落では、加重合計の計算と根拠の一貫性を再確認させています。表が長くなるほど計算ミスが起きやすく、合計が狂うと順位全体が入れ替わってしまいます。最終的な表のみを表示するよう指定しているのは、修正前後の表が並ぶとどちらを見るべきか混乱するのを防ぐためです。
用語が分からなければAha AIで: output-format, hallucination
悪い例との比較
この中でどれが一番良さそう?おすすめを教えて
(アイデアの一覧を貼り付け)
このように尋ねると、多くの場合1番目の案や最も無難な案が選ばれ、その下にメリットが3行程度添えられるだけになります。他の案がなぜ劣っているのかが示されないため、会議での説得材料として使えません。また自社の予算や人員などの条件が考慮されないため、現状では実行不可能な案が1位になってしまうこともあります。
バリエーション
評価基準の策定から始めたい場合
{{自社の状況}}を踏まえ、以下のアイデアの中からどれを優先すべきかを決めたいと考えています。まずは判断基準を4つ提案してください。
各基準について「なぜその基準が今の私たちにとって重要なのか」を1行で記載し、重複する基準は1つにまとめてください。まずは基準のリストのみを提示し、私がそれを確定させてから採点に進んでください。
アイデアの一覧: """ {{アイデアの一覧}} """
基準が定まっていない状態でいきなりスコア表を作らせると、やり直しが発生しやすくなります。基準だけを先に提示させてチーム内で合意を取ってから採点に進むと、スムーズに決定できます。
2択で絞り込みたい場合
以下の2つの案のどちらか1つを選ばなければなりません。自社の状況は{{自社の状況}}です。
{{判断 基準}}をもとに2つの案を左右で比較する表を作成し、その下に「Aを選んだ場合に諦めることになるもの」と「Bを選んだ場合に諦めることになるもの」をそれぞれ3点ずつ挙げてください。最後に、どちらも選ばないという選択肢が有効なケースがあるかどうかを1段落で述べてください。
2つの案: """ {{アイデアの一覧}} """
候補が2つしかない場合は、スコア表よりも「何をトレードオフとして諦めるか」を明確にする方が重要です。諦める要素を可視化することで、意思決定が格段に早くなります。
モデル別の注意
加重合計の足し算を間違えるケースが少なからずあります。表を受け取った後、「各行の加重合計の計算プロセスを改めて確認・表示してください」と一度確認を挟むとより確実です。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる