なぜこう書くのか
ブレスト用プロンプトで「良いアイデアをください」と頼むと、AIは無難な3〜4個を出して止まってしまいます。しかもその数個は、検索すればすぐに見つかるようなものばかりです。会議前に必要なのは、厳選された3個ではなく、選ぶための材料となる30個です。
第1段落で役割を「ファシリテーター」に設定した理由はここにあります。コンサルタントや専門家に設定すると、AIは判断や提案をしようとしますが、ファシリテーターの仕事は可能性を広げることです。第2段落で対象顧客を明示するのも同様の理由です。誰に向けたものかが定まっていないと、どこにでもありふれた案しか出てきません。
課題の段落にある「評価や詳しい説明は付けず」という指示が、目標の数を確実に守らせます。1つずつ理由を書かせると、10個あたりで力尽きて出力を終えてしまいます。形式で文字数制限を設けたのも同じ工夫です。1行に収まっていれば30個でも見やすく、会議の場で声に出して読み上げるのにも適しています。
最後の制約にある「10個ずつの3ブロック分け」が、このプロンプトの肝です。ブロックを分けないと、30個すべてが似たような難易度のアイデアになってしまいます。突拍子もない枠を意図的に設けることで、会議に刺激が生まれます。アイデアを30個出して終わりではなく、気になった番号を選んで「7番と22番を掛け合わせてさらに5個出して」と深掘りしていくのが、このプロンプトの本来の使い方です。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, temperature
悪い例との比較
カフェの夏の新メニューのアイデアをください
このように曖昧に尋ねると、大抵は5個前後しか出てこず、内容もよくあるアイスドリンクばかりになります。ターゲット層が指定されていないため、オフィス街の立地に合った案が出るはずもなく、既に実施済みの割引キャンペーンなどが混ざっていても除外されません。結局リストを見ながら「これはもうやった」と繰り返すことになります。
バリエーション
出たアイデアを絞り込むとき
先ほど作成した30個の中から、{{対象顧客}}が実際にお金を払ってくれそうな順に8個選んでください。選んだ理由は1行ずつのみ記載し、落選したものの中から「今は無理だが後で使えそうなもの」を3個別にピックアップしてください。新しいアイデアは追加しないでください。
発散と収束を一度に行わせないために段階を分ける指示です。「新しいアイデアは追加しないでください」と指定しないと、選別を依頼しても勝手に新しい案を混ぜてしまいます。
アイデアが似通ってしまうとき
{{全体のテーマ}}に関するアイデアを再度作成してください。ただし、今回は条件を変更します。①予算が0円の場合 ②スタッフが1人だけの場合 ③すぐ隣に競合店ができた場合、この3つの状況について各5個ずつ作成してください。{{避けるべき 方向性}}は引き続き除外してください。
単に数を増やそうとすると同じ発想が繰り返されます。制約条件をあえて極端に変えることで、全く異なる視点からアイデアを引き出すことができます。
モデル別の注意
同じプロンプトを2回実行してリストをまとめれば、重複を除いても40個以上集まります。30個を一度に要求して20個前後で止まってしまった場合は、「続けて21番から」とだけ送信してください。
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最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる