なぜこう書くのか
ディベートの準備をするとき、多くの人は自分の側の根拠ばかりを集めてしまいます。時間が限られているため無理もありませんが、実際の試合で崩れる原因は自分の主張が弱いからではなく、相手の想定外の一撃を初めて食らうからです。このプロンプトは、両陣営の論拠を同等の分量で手元に揃えるところから始めます。
役割をどちらの味方でもない「コーチ」に設定した理由はここにあります。「私は反対派です」とだけ伝えると、AIはすぐに忖度して反対派の論拠ばかりを長く出力します。コーチは両チームを指導する立場であるため、この設定により相手側の論拠が手抜きになるのを防げます。タスクで「最も強力な形で」と釘を刺しているのも同じ理由です。藁人形のように弱く作った相手の論拠は、本番の役には立ちません。
形式の指定では、出力を1つの表と2つのリストに分けています。表によって争点ごとに両者を並べて対立構造を可視化し、下のリストでは自分が実際に受けるであろう強烈なパンチを先回りで把握します。最後の「核心的な問い1文」は、議論中に迷走したときの立ち返り場所です。応酬が続くと枝葉末節の事例争いに陥りがちですが、その際にこの1文を提示することで議論を本筋に戻せます。
制約の冒頭では「定義」を扱っています。賛否の論拠が噛み合わない原因の多くは、「全面禁止」や「校内」といった言葉の適用範囲を双方が勝手に解釈していることにあります。続く「要確認」の指示は、存在しない統計や判例をもっともらしく捏造するハルシネーションを防ぎます。適当な数値をそのまま持ち込み、相手に出典を問われて答えに詰まれば、その瞬間に試合は終わってしまいます。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, hallucination
悪い例との比較
スマホの校内使用禁止に対する反対派の論拠を5つ挙げて
自分の側の根拠だけが5行出力されます。相手が何を持ち出してくるか分からないまま本番に臨むことになり、各根拠に必要な裏付け資料も示されないため「研究によると」といった出典不明の文を鵜呑みにしがちです。定義のズレによる議論の空転にも備えられません。
バリエーション
授業で生徒に配布するワークシートを作る場合
「{{討論 テーマ}}」をテーマに{{討論 形式}}の授業を行います。答えを提示するのではなく、生徒自身が書き込めるワークシートを作成してください。争点を4つ提示した上で賛成・反対の記入欄は空欄にし、各欄に「この争点で確認すべきこと」を問いの形で1行ずつ記載してください。裏面用として、双方が陥りがちな典型的な論理的誤謬を3つ、具体例の文とともに記載してください。
完成した論拠を与えてしまうと、生徒の思考が止まります。問いだけを残し、中身を埋める作業を生徒に委ねる構成にしています。
スピーチの持ち時間や発言順まで組み立てる場合
「{{討論 テーマ}}」について{{討論 形式}}でディベートを行います。私の立場は{{私の立場}}です。立論3分、質疑2分、反論2分、最終弁論1分です。各パートについて「発言内容・時間配分・相手が突っ込んでくるポイント」を表で整理してください。質疑のパートでは、私が相手に投げかける質問を、相手の回答の選択肢が1つに絞られるような形で5つ作成してください。
論拠が整理された後、実際のタイムテーブルに落とし込む段階のプロンプトです。時間配分を明示することで、立論が長引いて時間切れになるのを防ぎます。
モデル別の注意
最新の統計や判例を根拠として使用する場合は、AIが出力した数値をそのまま信用せず、必ず一次情報を自分で確認した上で引用してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる