なぜこう書くのか
「Python自動化スクリプトを書いて」とだけ頼むと、通常は完成したコードが一括で出力されます。しかしそれを貼り付けて実行した際にエラーが出ると、コードが読めない初心者にはどこを修正すべきか判断できません。このプロンプトはコードを受け取る前に前提条件を擦り合わせ、出力も段階的に分割して確認できるように設計されています。
コンテキストで指定する2つの情報は、コードの内容の半分を左右します。ファイルがエクセルかPDFかによって使うライブラリが異なり、WindowsかMac/Linuxかによってパスの表記方法や日本語ファイル名の扱いが変わるためです。この情報が欠けると、環境に合わないコードが出力されパス関連のエラーに悩まされることになります。
逆質問を設けることで、AIが不足情報を推測で埋めてしまうのを防ぎます。ファイルの保存場所や命名規則などは質問されれば1分で答えられますが、間違った推測に基づいたコードはゼロから作り直す羽目になります。質問数を3つに制限しているのは、不要なやり取りを長引かせないためです。
処理を4つのステップに分割して出力させることがこのプロンプトの最大の特徴です。説明と処理手順を先に見ることで、コードが読めなくても「この処理順は意図と違う」と気づくことができ、その段階で修正する方が完成コードを直すより遥かに低コストです。出力形式で日本語コメントやエラーメッセージの表示を求めているのも同じ理由です。最後の制約事項にある「事前確認の出力」は、ファイル整理スクリプトで最も起きやすい「元ファイルが意図しないフォルダにまとめて移動してしまう」といった事故を未然に防ぎます。
用語が分からなければAha AIで: prompt, hallucination
悪い例との比較
Pythonでエクセルファイルをフォルダごとに整理するコードを書いて
振り分けの基準やファイル名の命名規則が指定されていないため、AIが架空のルールを想定してコードを作成してしまいます。実行しても対象ファイルを1つも検出できなかったり、最悪の場合は大事な元ファイルを誤った場所に移動させてしまいます。エラーが出ても英語のメッセージが1行出るだけで追加の指示も難しく、結局「動かない」を繰り返した末に手作業に戻ることになりがちです。
バリエーション
コードを書く前に業務手順を整理したい場合
まだコードは不要です。以下の業務をコンピュータで自動処理する場合、どのようなステップに分解する必要があるか、また各ステップで人間が事前に決めておくべきルールは何かをリスト形式で整理してください。ルールが曖昧で自動化が難しい部分や、人間が確認し続けるべきステップがあれば明記してください。
自動化する業務: """ {{自動化する業務}} """
コード生成をあえて後回しにし、業務プロセスの可視化を行います。ここでルールが明確になれば、次のプロンプトのコンテキスト指定が格段に正確になります。
作成したスクリプトを同僚に引き継ぐ場合
作成したスクリプトを、Pythonに詳しくない同僚が {{実行環境}} で1人で実行できるようにマニュアルを作成してください。構成は、事前準備(インストールするもの) → 実行手順 → 実行結果の保存場所 → トラブルシューティング(よくあるエラー3選と対処法)の順にしてください。コマンドはそのままコピー&ペーストできるように1行ずつ記載し、専門用語には括弧書きで平易な説明を添えてください。
自動化スクリプトは作成者しか使えず形骸化しがちです。引き継ぎ用の簡易手順書まで同じスレッドで出力させておけば、後から説明する手間を省けます。
モデル別の注意
コードの直接実行機能を備えたモデルを使用する場合は、「2〜3個のサンプルファイルで事前にテスト実行してください」と書き添えることで、初歩的なエラーを事前に検出できます。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる