なぜこう書くのか
ネタの提案を依頼すると、大抵はどこかで見たような物語が返ってきます。記憶を失った主人公、余命宣告、御曹司との契約結婚などです。AIが「ジャンル」という言葉から最もありがちな組み合わせを真っ先に思い浮かべるためです。このプロンプトは、完成品をすぐに求めるのではなく、まず素材を並べさせることでその安易な近道を塞ぎます。
課題の段落で手順を強制しています。人物の境遇、隠している秘密、場所、日常を壊す事件をそれぞれ8個ずつ先に挙げさせると、ありがちな組み合わせは32個のうちのほんの一部にまで減ります。その上でクロスさせて選ばせることで、普段なら結びつかない素材同士が組み合わさり、新鮮なネタが生まれます。創作のブレインストーミングにおいて発想の幅を広げるのは、要求する量ではなくこの組み合わせの工程です。
形式の3行ルールは、ネタが単なる設定の羅列で終わるのを防ぎます。「葛藤」の行があることで物語になり得るネタかどうかを判断でき、「最初のシーン」の行があることですぐに執筆に取りかかることができます。1行だけのアイデアは読んだ瞬間は面白そうに見えても、いざ書こうとすると手が止まってしまうものです。
制約は重複を排除します。使い古された仕掛けの割合をあらかじめ指定しておくことで、すべてを奇抜にしようとして破綻することも、すべてがありきたりになることも防げます。素材が2つ以上重複してはならないという条件は、リストは長いのに実は全部同じ話だったという結果を防ぎます。気に入ったネタが出たら、「3番の素材はそのままで、事件だけ8パターン変えてください」のように深掘りしていきましょう。
用語が分からなければAha AIで: temperature, prompt
悪い例との比較
小説のネタを10個提案して
ジャンルも条件もないため、AIは最も無難な設定を出力します。10個のうち半分はどこかで読んだような話で、残りは1行だけのアイデアなのでどう展開すればいいのか見当がつきません。ネタ同士も似たり寄ったりで、選ぶに選べない状態になります。
バリエーション
既存の設定に事件だけを加えたいとき
私は{{好みのジャンル}}の物語を書いており、人物と舞台設定はすでに決まっています。以下の設定はそのままで、この人物の日常を壊す事件だけを{{抽出個数}}作成してください。事件ごとに「事件の一文説明・この事件が人物にとって痛手となる理由・人物が最初に取る選択」を記述してください。事件同士の性質が重複してはいけません。
設定: """ (人物と舞台設定を貼り付けてください) """
ネタ全体ではなく、1つの要素だけを入れ替えるアプローチです。すでに執筆中の原稿がある場合、最初から出し直すよりも手早く進められます。
今日中にショートショートを1本書きたいとき
{{好みのジャンル}}の雰囲気を持ったショートショートのネタを{{抽出個数}}抽出してください。原稿用紙10枚(約4000字)以内で完結できるよう、登場人物は2人以下、場所は1カ所、時間は1日以内に制限してください。ネタごとに「状況の一文説明・最後にひっくり返るどんでん返し」を記述してください。
分量が決まっている場合は、まず登場人物と場所の数を絞り込む必要があります。短い作品は、ネタの規模感からして長編とは異なります。
モデル別の注意
素材リストを8個ずつ要求すると、後半の項目が前半と似通ってくるモデルがあります。リストの内容が重複し始めたら、「後半の3つは破棄して、性質が完全に異なるもので出し直して」とその部分だけ再生成を依頼してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる