なぜこう書くのか
小説の結末のアイデアをAIに求めると、多くの場合1つだけ提示されます。それが気に入らなくても何と比較すべきかわからず、指示し直しても方向性は同じで表現だけが変わった結末が再び出てきがちです。結末の良し悪しは「どちらを選択したか」という問題であるため、最初から分岐を作って出力させなければ比較検討ができません。
**段階(ステップ)**を分けたことがこのプロンプトの肝です。未解決の問いを先に挙げさせることで、モデルがあらすじをしっかり読み込み、何が未回収かを把握します。次に主人公の望みを軸に3つの分岐を作らせることで、3つの結末が偶然の思いつきではなく、最初から異なる答えとして成立します。いきなり「結末を3つちょうだい」と頼むと、この2つのステップが省略され、似たり寄ったりの3案が出てきてしまいます。
課題の軸をキャラクターの欲望に置いた理由は、物語の結末は事件ではなく人物によって締めくくられるからです。望むものが手に入るのか、手に入らないのか、それとも望むもの自体が変わるのか。3番目の分岐が、往々にして最も実用的で深みのある候補を生み出します。
形式にある「代償」と「伏線」の項目が、結末を実際に使えるものにします。代償のない結末は読み終えた後に物足りなさが残り、伏線が整理されていないと、魅力的な結末を選んでも前半をどう書き直せばいいかわからず筆が止まってしまいます。最後に表で比較させるのは、3案を客観的に見比べるためです。物語のラストを決める際は、各案のリスクも併せて確認しておくことで後悔が少なくなります。
用語が分からなければAha AIで: chain-of-thought, output-format
悪い例との比較
この小説の結末、どうすればいいと思う?
(あらすじを貼り付け)
このように聞くと、モデルは最も無難な結末を1つ選んで解説のように並べ立てます。主人公が成長し、店を守り、みんなが和解するようなありきたりな展開になりがちです。他の選択肢があったのかどうかもわからず、その結末を使うために前半で何を準備すべきかも示されないため、そのまま執筆に使うことはできません。
バリエーション
ラストの1シーンだけを複数パターン見たい場合
以下のあらすじのラストシーンのみを4パターン書いてください。場所をそれぞれ変え(家の中、路上、人の多い場所、誰もいない場所)、各シーンは8行以内にしてください。シーンごとに最後の1文を個別に書き、そのシーンが「{{主人公が望むもの}}」に対して何を物語っているかを1行書き添えてください。
あらすじの要約: """ {{あらすじの要約}} """
結末の方向性は決まっているものの、具体的な情景が浮かばないときに使います。場所を変えるだけでも、ラストの印象は大きく変わります。
すでに書いた結末が弱く感じられる場合
以下のあらすじと私が書いた結末を読み、書き直すのではなく診断だけをしてください。① この結末が{{主人公が望むもの}}に応えているか ② 前半で仕込んだ要素のうち未回収のもの ③ 読者が裏切られた(納得いかない)と感じかねない点 ④ この結末で払われていない代償、の4項目を指摘してください。最後に、この結末を活かす方向性と、根本から作り直す方向性をそれぞれ1段落で提案してください。
あらすじの要約: """ {{あらすじの要約}} """
新しい結末を求める前に、現在の結末がなぜ弱いのかを把握する必要があります。診断なしに書き直しても、同じ弱点がそのまま引き継がれてしまいます。
モデル別の注意
3つの結末を一度に求めると、後半になるにつれて文章量が減り、伏線の項目が抜け落ちることがあります。3つ目の結末が雑になった場合は、その分岐だけを個別に再出力させてください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる