なぜこう書くのか
小論文の設問分析をAIに依頼する際、よくある失敗は問題文をそのまま貼り付けて模範解答を出力させてしまうことです。AIが代筆した文章を読んでも本番の試験場では使えず、練習としての学習効果も残りません。試験で点数を落とす最大の原因は「文章力がないこと」ではなく、「3つ問われているのに2つしか答えていない」といった設問要求の見落としです。このプロンプトは解答ではなく、要求事項の分析のみを抽出します。
2番目の段落でステップを4つに分けているのは、各段階で防ぐべきミスが異なるためです。文を分解するステップ1により、「比較し」「説明し」「提示しなさい」がそれぞれ個別の指示であることが明確になります。1文にまとまっていると、1つの指示として読み飛ばしてしまいがちです。ステップ3では明記されていない期待事項を扱いますが、根拠の提示を義務付けることで、AIが一般的な小論文のアドバイスを並べるだけの事態を防ぎます。
3番目の形式の段落では、結果を減点基準のように配置させています。「書き漏らすと減点される要素」がリスト化されていれば、答案を書き終えた後にチェックリストとして照合できます。課題自体を「分析」に限定した意図と連動する仕組みです。最後の段落で文字数の配分まで計算させるのは、1,200字の小論文で比較だけに800字を使ってしまうと、後ろの2つの問いに答えるスペースがなくなるためです。
4番目の段落にある「(推測)」表記の指示と、問題文を """ で囲む処理は同じ目的を持っています。問題文には「説明しなさい」といった命令形が含まれているため、区切りがないとAIがそれを自身への指示と誤認して答案を書き始めてしまいます。入力データであることを明確に区別することで、設問の分析に留めさせます。
用語が分からなければAha AIで: output-format, prompt
悪い例との比較
この小論文の模範解答を書いて。1200字で。
課題文(A)と(B)におけるコミュニティに対する視点を比較して…
課題文そのものを入力していないため、AIは(A)や(B)の内容を推測で埋めてしまいます。一見それらしい1,200字が生成されますが、実際の課題文とは異なるため本番では0点に近く、練習として読んでも自分がどこを見落としているのかが分かりません。設問の要求がいくつあるのかさえ確認できないまま終わってしまいます。
バリエーション
書き終えた答案が設問要求を満たしているか確認したいとき
以下に小論文の問題文と、私が作成した答案を貼り付けました。答案の添削や書き直しは行わず、問題文の要求事項をリストアップした上で、答案が各項目を満たしているかを「充足・一部充足・未達」の3段階のみで判定してください。「一部充足」と「未達」については、答案のどの記述を見てそう判断したのかを引用してください。最後に、残り時間が5分だとしたらどこから修正すべきかを1行で教えてください。
問題と答案: """ {{論述問題}} """
採点や添削ではなく、要求との照合のみを行わせます。文章を修正させてしまうと自分の言葉が失われ、何が不足していたのかを深く学べなくなります。
出題パターン・設問構造を把握したいとき
以下の小論文問題について、設問の構造のみを分析してください。この問題がどの出題タイプに該当するか(比較型・応用型・資料分析型など)、そう判断した根拠となる表現、および同タイプの問題で共通して使える答案の基本骨格を箇条書きで整理してください。具体的な中身の議論には触れず、論理構造のみを扱ってください。
論述問題: """ {{論述問題}} """
過去問をまとめて分析する際に適しています。出題パターンが身につくと、本番で問題文を読み解く時間を大幅に短縮できます。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる