なぜこう書くのか
グループワークの計画が破綻する原因は、大半が決まっています。最初のミーティングで「A君は資料集め、Bさんはスライド作成、C君は発表」と大雑把に分け、締め切り3日前に持ち寄ったら資料とスライドの内容が全く噛み合っていなかった、というケースです。人の名前だけで役割を分けると、タスクとタスクの間の隙間を誰も担当しなくなります。このプロンプトは、まず「成果物」を洗い出し、その後に人を割り当てます。
最初の段落のコンテキスト(文脈)で人数と締切を先に明示するのは、この2つが計画の骨格を決めるからです。3人と6人では切り分けるタスクの粒度が異なり、期間が2週間か6週間かによって進め方の順序自体が変わります。続く段落で質問を促しているのは、要件だけでは判断できない要素が必ず残るためです。インタビュー対象がすでに決まっているか、メンバー内にスライド作成が得意な人がいるかによってスケジュールは大きく変わります。質問させずに進めると、モデルは勝手な前提で話を進めてしまいます。
3つ目の**タスク(課題)**段落にある「完了条件」が、この計画の肝です。「アンケート調査」ではいつ終わったのか分かりませんが、「回答50件が集まったスプレッドシート」であれば一目で分かります。完了の定義を明確にしておくことで、進捗確認の際に「だいたい終わりました」という曖昧な返答を防げます。
4つ目の出力形式段落で表を2つに分けているのは、「誰が何を作るか」と「いつまでに何が終わるべきか」という問いが別物だからです。最後の段落で全体リハーサルを必須としたのは、AIが作る分担案の多くが「個人の作業完了」までしか考慮せず、統合・調整の時間を省いてしまいがちだからです。実際には、パーツを1つにまとめる作業に最も時間がかかります。
用語が分からなければAha AIで: output-format, context
悪い例との比較
グループワーク4人なんだけど、役割分担とスケジュール作って。地域商店街の活性化プランの発表です。
「A:資料調査、B:分析、C:PPT作成、D:発表」といった週ごとのスケジュール表が出力されます。一見整っているように見えますが、成果物の完了条件がないため各自がどこまでやればいいか分からず、統合する日も設定されていないため発表前日に初めて合わせることになります。また、評価基準が反映されていないため、配点が高い重要項目に十分な時間が配分されません。
バリエーション
すでに着手したが進捗が遅れている場合
{{全体の人数}}で進めているグループ課題ですが、{{締め切り日}}までに時間が足りなくなってきました。課題の要件は以下の通りです。最初から作り直すのではなく、残された時間内で完了できる現実的な縮小プランを提案してください。要件のうち配点比率が大きいものを優先して残し、何を削る・諦めるか、それによって失う想定点数を表で示してください。最後に、今日中に各自が直ちに着手すべきタスクを1行ずつ明記してください。
課題の要件: """ {{課題の内容}} """
時間がないときに必要なのは、完璧な計画ではなく「何を切り捨てるか」の合意形成です。失点リスクまで可視化することで、メンバーの納得感を得やすくなります。
フリーライダー(ただ乗り)を防ぎたい場合
以下の課題を{{全体の人数}}で分担して進めます。各自が担当した作業が最終成果物に明確に残るような分担案を作成してください。成果物ごとに、誰がどこを担当したかがファイルや文書上に記録される形式(執筆担当箇所の明記、ファイル分割など)を提案してください。また、週に1回お互いの進捗を確認するための短いチェック項目を5つ作成してください。なお、メンバー同士で点数をつけ合うような相互評価表は作成しないでください。
課題の要件: """ {{課題の内容}} """
貢献度をめぐるトラブルの多くは、誰が何をやったかの記録が残っていないことから生じます。評価シートを作ってギスギスさせるのではなく、作業の痕跡が自然に残る分担形式を指定しています。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる