なぜこう書くのか
校外学習の計画書作成をAIに任せる際、最も危険なのは現地の施設情報です。開館時間、見学所要時間、昼食スペースの有無などをモデルがもっともらしく埋めてしまいますが、この数字が間違っていると当日80人の児童生徒をバスの中で待たせる事態になります。そのため、このプロンプトでは第5段落で確認が必要な項目をあえて空欄として残すよう指示しています。単に「推測禁止」とだけ指示するとAIはどうにか埋めようとしますが、具体的な空欄表記([要確認]など)を指定することで素直に空欄にしてくれます。
第1段落の役割を「安全対策を最優先で埋める人」と設定したのは、アウトプットの重点を安全管理に置くためです。この一文がないと安全対策が「引率教員の指示に従う」程度で終わってしまいますが、役割を与えることで「誰が何を見て判断するのか」まで具体化されます。第2段落の文脈で読者を管理職と保護者に限定しているのも同様の理由です。決裁文書および保護者向け文書のベースとなるため、適切な文体とトーンが保たれます。
形式で5つの項目順と表の列構成まで指定しているのは、抜け漏れが生じやすい重要項目を確実に網羅するためです。安全対策表に「判断責任者」がないと当日の行程変更などを誰が決めるのか曖昧になり、行程表に「引率担当」がないと移動ごとの教員配置に穴が空いてしまいます。
最終段落の制約は、安全対策で扱うべき必須項目を固定しています。移動・迷子・天候・健康・緊急連絡は校外行事における典型的なリスク要因であるため、事前に指定しておくのが確実です。一方で医療機関名などはハルシネーション(嘘の情報)のリスクが高いため、空欄処理にしています。修学旅行や校外学習の計画書のようにそのまま決裁に回る文書ほど、創作された固有名詞の見落としが最も遅れて発覚するリスクになります。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, hallucination
悪い例との比較
小学5年生の科学館校外学習の計画書を書いて
「9時出発、10時到着、12時昼食」といったもっともらしい行程表が出力されますが、この時刻は実際の施設の営業時間や交通状況とは無関係です。展示室名や体験プログラム名まで推測で出力されるため、見落としたまま決裁に回してしまう危険があります。安全対策も「安全指導を実施する」程度にとどまり、保護者が最も気にする迷子や緊急時の対応が抜けてしまいます。
バリエーション
保護者向け案内プリントを作成したいとき
{{開催の場所}} への校外学習に関する保護者向け案内文書(プリント)を作成してください。対象は {{学年と人数}} です。
A4用紙1枚に収まる分量とし、目的・日程概要・持ち物・安全管理・保護者へのお願いの順に見出しをつけて作成してください。日付、集合・出発時刻、集金金額など、私が指定していない情報は「[学校確認]」として空欄にしてください。児童生徒の健康状態に関する確認が必要な項目は、末尾に提出用の「参加同意・健康調査票」の欄として設けてください。
指導計画書と保護者向けプリントでは読み手が異なるため、トーンや文量が異なります。未確定情報の空欄ルールはそのまま維持しています。
実施後の実施報告・反省録を作成したいとき
{{開催の場所}} で実施した校外学習の実施報告書(反省録)の骨子を作成してください。目的は {{目的}} でした。
後から教員が記入しやすいよう、項目と問い(設問)の形式で作成してください。「ねらいの達成度」「実際の行程との差異・変更点」「安全管理上の特記事項」「次年度・次回への改善点」の4つの項目に分け、各項目に答えやすい質問を2〜3問ずつ配置してください。私が提供していない具体的な事実は文章で勝手に補わないでください。
結果の記述までAIに代筆させると、実際には起きていない出来事が混入します。質問形式で枠組みを出力させ、担当教員が事実を書き込む形にするのが安全です。
モデル別の注意
施設の営業時間や入場料などは、モデルが知っているように回答しても古い情報である可能性があります。出力された計画書の数値は、必ず該当施設へ直接ご確認ください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる