なぜこう書くのか
画像プロンプトのテンプレートを持たずにその都度思いつきで指示文を書いていると、数ヶ月後にフィードを見返したときに同一ブランドのアカウントに見えなくなってしまいます。人によって表現が異なるだけでなく、同じ人でも先月どのような指示文を書いたかを覚えていないためです。このプロンプトは、毎回文章を一から作る代わりに「固定する部分」と「差し替える部分」を明確に切り分けるように設計されています。
作業を3つのステップに分けて指示することが最大のポイントです。「画像ガイドラインを作って」と一度に頼むと、AIはもっともらしい形容詞を並べただけの抽象的な文書を出力してしまいます。「特徴の抽出 → 固定項目の選定 → 英語フレーズへの固定」と段階を踏むことで、手前のステップの妥当性を目で確認しながら次に進めるため、誤った前提の上に成果物が積み上がるのを防げます。
形式の段落でステップごとに異なるアウトプット形式を指定しているのも同じ理由です。ステップ2を表形式で受け取ることで「なぜこれを固定するのか」の根拠が明確になり、ステップ3で埋め込み例を2パターン出させることでテンプレートが実用的かどうかを即座に確認できます。AIに単なる文書を出力させるか、現場で使える道具を作らせるかの差はここにあります。
最後の検証段落では、ステップ3のテンプレートとステップ2の表を照合させます。ステップを分けると、後ろのステップで前のステップの内容が抜け落ちることがありますが、自己照合を挟むことでその大半を防げます。また、どの枠から調整すべきかを1行添えさせているのは、ルールは一度で完璧に完成するものではなく、数ヶ月運用しながら磨き上げていくものだからです。
用語が分からなければAha AIで: prompt, output-format
悪い例との比較
カフェのブランド画像ガイドを作って。インスタに載せる写真のトーンを統一したい
返ってくるのは「温かみのある落ち着いた雰囲気」「一貫したトンマナ」といった言葉が並んだ抽象的な文章です。読んでいるときは納得感があっても、画像生成AIに入力できる具体的なフレーズが一切含まれていないため、次に画像を生成するときにまたゼロからプロンプトを考えることになります。
バリエーション
作成したルールが守られているか確認するとき
自社ブランドの画像ルールが実際に守られているか検証したいです。ブランドの概要は次のとおりです: {{ブランド}}。以下は最近投稿した画像の説明です。ルールから外れている項目を「画風」「色彩」「照明」「構図」に分けて指摘し、各項目が何枚の画像でズレていたかを数えて表で示してください。その後、ルール側を修正すべきか画像生成の運用側を見直すべきか、項目ごとに1行でアドバイスを記述してください。 """ {{既存画像の描写}} """
ルールは作った後が本番です。ズレの発生回数をカウントさせることで、直すべきがルール自体なのか生成時の習慣なのかを切り分けられます。
配信チャネルが新しく増えたとき
運用中の画像ルールを新しいチャネルにも展開したいです。ブランドの概要は次のとおりで: {{ブランド}}、新しく追加されたチャネルを含む全体の展開先は次のとおりです: {{活用チャネル}}。固定フレーズはそのまま維持し、チャネルごとに異なるアスペクト比・余白・テキスト配置スペースのみを差し替え枠として整理し、表で示してください。固定フレーズが新しいチャネルと矛盾・競合する部分があれば、その点だけを指摘して代替案を提案してください。
チャネルが増えるたびにルールを一から書き直すと、二重管理の原因になります。固定フレーズには手を触れず、差し替え枠だけを拡張しています。
モデル別の注意
完成したテンプレートは社内ドキュメントやNotion等にまとめておき、チームで共有して使いましょう。画像生成ツールを変更してもプロンプトの文章自体は流用可能で、アスペクト比やパラメータのみをツールに合わせて付け替えるだけで対応できます。
テンプレート内の角括弧 [ ] は画像生成ツールが認識する構文ではなく、人間が言葉を埋め込むためのプレースホルダーです。実際にプロンプトを入力する際は、角括弧を削除して具体的な単語に置き換えてください。アスペクト比(縦横比)のようにツールの設定項目で選べるものも、プロンプト文からは外し、ツールのパラメータや設定画面側で指定する方が確実です。
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最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる