なぜこう書くのか
旅行のスケジュール作成をChatGPTに一度にすべて任せると、一見整っているようで実際には移動が破綻しているプランになりがちです。午前に市内、午後に片道2時間の郊外へ行き、夕方にまた市内に戻るような無茶な計画が出力されます。このプロンプトは、一気に日程を組ませないことに焦点を当てています。
文脈を先頭に置く理由は、旅行先・期間・同行者・予算の4要素が1日に詰め込める観光量を決めるからです。同じ3泊4日でも、一人旅と子連れ旅行では移動スピードや休憩の頻度が全く異なります。
逆質問の指示は、不足情報をAIが勝手に推測で埋めるのを防ぎます。ホテルの場所やレンタカーの有無は移動ルート全体を左右する重要事項ですが、確認させないとAIは勝手な前提で旅程表を作ってしまいます。
候補の整理とルート作成を2ステップに分割している点がこのプロンプトの核心です。一度に指示すると、AIは「場所の選定」と「順序の決定」を同時に処理するため、どちらも精度が落ちてしまいます。ステップ1で場所を確定させれば、ステップ2では純粋なルート最適化だけに集中でき、気に入らない候補も旅程表が作られる前に除外できます。
出力形式に移動手段と所要時間の列を指定しているのも同じ理由です。埋めるべき枠を作ることで、AI自身が無茶なスケジュールに気づきやすくなります。不確かな情報を「要確認」と明記させる制約は、出発前に自分で調べるべきチェックリストとして役立ちます。
用語が分からなければAha AIで: output-format, hallucination
悪い例との比較
大阪3泊4日の旅行プランを作って
条件が指定されていないため、AIは誰にでも当てはまる無難な定番コースを出力します。1日に5箇所も詰め込まれ、移動時間も考慮されていないため、実際には初日の午後から予定が狂い始めます。営業時間や料金も裏付けなく断定して書かれることが多く、現地で無駄足を踏むリスクが高くなります。
バリエーション
リストアップした場所を回りきれるか検証したいとき
以下は{{旅行先}}で行きたいと考えている場所のリストです。同行者は{{同行者}}です。
このリストの場所を{{期間}}内ですべて回ることが現実的に可能かどうかを検討してください。距離が離れていて同じ日にまとめるのが難しい組み合わせを指摘し、削るべき場所や次回に回すべき場所を理由とともに提案してください。新しい場所の追加はしないでください。
""" {{ぜひ行きたい場所}} """
スケジュールをゼロから作るのではなく、既存のリストを精査・厳選するアプローチに変更しました。「新しい場所を追加しない」という制約を入れないと、AIは検討ではなく勝手に自分のプランを再構築してしまいます。
予算オーバーを防ぐことを最優先したいとき
私は{{旅行先}}へ{{期間}}の旅行に行きます。同行者は{{同行者}}で、予算は{{予算}}です。予算内に収めることを最優先とします。
以下の場所を組み込んで1日単位の観光ルートを作成し、日ごとの予想支出を交通費・入場料・食費に分けて表に記載してください。最終行に合計金額を算出し、予算を超過する場合はどこを削ればよいか2つの案を提案してください。料金はおおよその目安として記載し、正確な金額には「要確認」と明記してください。
""" {{ぜひ行きたい場所}} """
移動ルートではなくコスト管理を軸に旅程表を作成させます。金額を断定させず目安表記にしているのは、AIが記憶している施設料金や運賃の多くが古いデータであるためです。
モデル別の注意
ステップ1のリストを確認した後にステップ2を依頼すると、モデルによっては直前の内容を一部忘れ、新しい場所を勝手に追加してしまうことがあります。確定したリストをプロンプトに再度貼り付けてからルート作成を依頼すると確実です。Web検索機能が使えるモデルであれば、「要確認」と出力された項目だけをまとめて検索・確認させるとスムーズです。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる