なぜこう書くのか
画像生成AIに「ファンタジーRPGの見回り隊員」と入力すると、どこかで見たような鎧を着た無難な人物が出力されます。ジャンル名はAIにとって最もありふれた平均値を呼び出すシグナルであるため、ジャンル名だけに頼ると世の中に溢れたテンプレ画像に収束してしまいます。自分たちのゲームの試案ではなく、ありきたりなゲームの試案になってしまうのです。
コンテキストの段落で世界観全体を提示するのはこのためです。水が枯渇した大陸では水筒は金属ではなくガラス製になり、服は砂埃を払いやすい構造になります。個性とは好みの問題ではなく、その世界が人々に強いる環境的制約から生まれるものです。
タスクの段落では、その制約の中から視覚的な要素を3つ先に選ばせます。いきなり生成させると、AIは世界観を理解していても手癖の絵柄に流れてしまいます。何を描写すべきかをリストアップするステップを挟むことで、3つの特徴がプロンプト内に定着し、ブレを防ぐことができます。
フォーマットの段落では、抽出した特徴と英語プロンプトをセットで出力させます。試案を調整したい場合、全文を書き直すのではなく、どの特徴を変更するかを特定してブラッシュアップできます。名詞句の順序を指定しているのは、画像生成AIが文頭の単語に重み付けをする傾向があるためです。対象を先頭に置くことで、画風の指定に対象が埋もれるのを防ぎます。
用語が分からなければAha AIで: prompt, output-format
悪い例との比較
ファンタジーRPGのゲームキャラクターのコンセプトアートプロンプトを作って。水が足りない世界観だよ。
このような指示では、フードを被り剣を持った人物が砂漠を歩くような、検索すればいくらでも出てくる画像になってしまいます。井戸組合の要素もガラスの水筒も反映されず、チームに見せても「うちのゲームっぽくない」と言われるだけで、何を修正すべきかも定まりません。
バリエーション
同一世界観で複数キャラクターを統一する場合
同じ世界観の中でキャラクターの試案を複数作成したいと考えています。今回の対象は次の通りです: {{描く対象}}。以前作成した試案と同じ世界観に見えるよう、全キャラクターに共通して含める要素(服の素材、カラーパレット、所属のマーク、劣化具合など)をまず箇条書きで整理してください。その後、その共通要素を維持したまま、今回の対象に合わせて変化させた英語プロンプトを作成してください。 """ {{ゲームの世界観}} """
キャラクターを個別に生成すると、同じゲームの世界観に見えなくなります。共通要素を先に固定化し、対象部分だけを差し替えるようにしています。
決定した試案を複数アングルに展開する場合
試案が1つ決定しました。同一の対象を異なる角度から見た画像が必要です。対象は次の通りです: {{描く対象}}。アートスタイルは次の通りです: {{アートスタイル}}。正面・側面・背面、および所持品のクローズアップまで、同一人物として一貫性を保てるよう、外見や服装の描写をそのまま維持した英語プロンプトをアングルごとに1つずつ作成してください。アングルによって変化する部分のみ書き換えてください。
アングルごとにプロンプトを書き直すと、衣装や顔立ちがズレてしまいます。共通の描写を固定し、視点に関する部分のみを変更するようにしています。
モデル別の注意
気に入った試案が出たら、その英語プロンプトの世界観を表す特徴部分はそのまま残し、対象部分だけを差し替えて次の試案を作成してください。試案同士で世界観の統一感が保たれます。
コンセプトアートは、単体で優れた1枚を作ることよりも、複数枚が同じ世界から生まれたように見える一貫性が重要です。ツールを変えると同一のプロンプトでも絵柄が変わるため、1つの世界観の試案はできる限り同一のツールで続けて生成してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる