なぜこう書くのか
「提案書の目次を作って」と頼むと、どこかで見たようなテンプレ目次が返ってきます。会社概要、事業背景、現状分析、提案内容、期待効果、スケジュール、見積もり。このプロンプトを使う理由は、その順序が間違っているからではなく、書き手にとって都合が良いだけで「受け取り手」の順序ではないからです。決裁者は会社概要を見るために席に着くわけではありません。
最初の段落で役割を提案側ではなく「受け取り側」に設定したことが、このプロンプトの出発点です。同じ目次でも、審査する側の視点に立つと、どの章が相手の忍耐力を試してしまうのかが見えてきます。2つ目の文脈段落で「類似の提案を何度も受けている」と釘を刺したのも同じ理由です。この1行があるだけで、モデルは一般論の章を冒頭に持ってこなくなります。
形式段落の「この章で答える疑問」という列が、中身のない目次をふるい落とします。章タイトルだけを並べると、何を書くかが決まらないまま見かけだけ整ってしまいます。疑問を書かせることで、答える内容がない章がすぐに浮き彫りになります。分量配分と合計の確認を求めたのは、15分のプレゼンに20枚を詰め込もうとするありがちなミスを防ぐためです。「現時点の材料では埋められない章」は、書き始めてから気づく情報の穴をあらかじめ先回りして可視化します。
目次は一度で完成するものではありません。事業提案書の目次は、初案を受け取ってから2〜3枚を削り、順序を入れ替えて推敲してこそ実用的なものになります。そのため「削ってもよい章」をあわせて提示させ、次の指示でどこを省くべきかをすぐ判断できるようにしています。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, output-format
悪い例との比較
カフェのマーケティング代行の提案書の目次を作って
ありきたりな標準目次がそのまま出力されます。会社概要と市場現状が前半を占め、この提案が他とどう違うのかという核心は「提案内容」という1つの章に大雑把にまとめられてしまいます。章ごとに何を書くかが定まっていないため、目次を受け取っても1ページ目から手が止まり、分量感覚がないため15分のプレゼン用なのに20枚以上になってしまいます。
バリエーション
目次の初案を受け取った後、順序を再構成するとき
以下の目次を{{提案の対象}}の立場から読み直してください。この人が上から順に読んでいく中で、どの章で「結局いくらかかるのか(または核心)」を真っ先に探そうとするかを指摘し、その章を前に移動させた新しい順序を提案してください。移動した各章について、なぜ順序を変えたのか理由を1行ずつ添え、順序を変えてもストーリーが破綻なく繋がっているかを最後に確認してください。
提案内容: {{提案の内容}}
最初に出た目次をそのまま使わず、もう一段階ブラッシュアップする手順です。順序を変えるだけでも、同じ内容の説得力が大きく変わります。
競合提案が複数存在するとき
{{提案の対象}}が自社以外にも2〜3社の提案を同時に受けている状況です。{{提案の内容}}を踏まえ、審査員が複数の提案書を見比べて比較する項目をまず5つ挙げてください。次に、それらの項目がそれぞれ何枚目の章ですぐ目に留まるかを表で確認し、埋もれてしまいそうな項目があればどの章を修正すべきか示してください。全体の分量は{{発表時間または分量}}を超えないようにしてください。
単独の検討ではなく相見積もり・コンペ形式の場合、目次は「比較表でパッと把握できるか」で評価されます。評価基準を先に明確にしてから目次を最適化します。
モデル別の注意
目次だけを先に生成させ、本文は章ごとに分けて個別に指示してください。一度に「目次から内容まで全部」書かせると、最初の数章だけ詳しくなり、後半になるほど1行程度に薄まるケースが頻発します。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる