なぜこう書くのか
教員研修の資料作成をAIに依頼する際、最も失敗しやすいのが「難易度のミスマッチ」です。同じテーマでも、初めて触れる教員とすでに現場で実践している教員とでは必要な内容が全く異なります。前提条件なしで作らせると、当たり障りのない中途半端な内容になり、誰にとっても役に立たないものになりがちです。このプロンプトは、その必要な情報をAI側から逆質問させる構成にしています。
第3段落の逆質問がそのための仕組みです。参加者の既存知識や研修の背景(希望制か義務研修か)は、構成の半分以上を左右します。義務研修であれば導入で「なぜ必要なのか」を動機づける時間が必要ですが、自主的な研究グループであればその説明は丸ごと無駄になります。
役割と文脈は連動して機能します。「多忙で研修慣れしている教員の事情を理解している講師」という役割を与えることで、陳腐な導入や抽象論を排除し、文脈の「来週の授業ですぐに試せる成果物」によって、成功基準を数字ではなく実践的なアウトプットに設定します。この一文があることで、AIは概念説明よりも実技ワークに時間を配分するようになります。
形式の指定でタイムテーブルを「講師の動き」と「参加者の動き」に分けたのは、受動的な講義時間を可視化するためです。「参加者の動き」が「聞く」ばかりになっている場合は再構成が必要です。ワーク課題に見本をセットで出力させるのも同じ理由です。見本がないと「何を作ればいいのか」の確認だけでワークの貴重な時間が消費されてしまいます。
最後の制約で法令や公文書番号の創作を禁じているのは、校内研修の資料にもっともらしい架空の根拠が含まれ、そのまま現場で引用されてしまうリスクを防ぐためです。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, context-window
悪い例との比較
教員研修の資料を作って。テーマは授業でのAI活用、時間は90分。
時間とテーマだけを与えると、AIは無難な講義案を出力します。大抵は「概念説明30分、事例紹介30分、質疑応答30分」といった構成になり、参加者が手を動かす時間がありません。前提知識を確認していないため、すでに使っている教員には最初の20分が無駄になり、初めての教員には事例紹介のスピードが速すぎるという事態に陥ります。
バリエーション
講義なしの完全ワークショップ形式にする場合
あなたは教員向けの研修を長年担当してきた講師です。「{{研修テーマ}}」について、{{対象}}を対象に{{時間}}で実施します。今回は講義形式を排し、最初から最後まで参加者が主体的に体験・作業するワークショップ形式で設計してください。
講師が全体に向けて話す時間は合計15分以内に抑え、残りは4〜5人のグループワークで構成してください。各ワークについて、グループに配る指示カードの文面、所要時間、議論が停滞した際に講師が投げかける問いかけを1つずつ記載してください。最後に各グループの成果物を共有・回収する方法も1つ提案してください。
講義型ではなく、完全参加型のワークショップを実施したい場合に使います。講師の発言時間を数値で厳密に制限するのがポイントです。
校内周知用の案内文が必要な場合
「{{研修テーマ}}」研修(所要時間:{{時間}}、対象:{{対象}})の校内向け案内文(お知らせ)を作成してください。
タイトル案3つ、この研修を受ける意義(3行)、具体的な内容(3行)、持ち物と申込方法(空欄プレースホルダー)の順で出力してください。「資質・能力の向上」「パラダイムシフト」といった抽象的なお決まりの表現は使わず、参加者が時間を割いて参加することで得られる具体的な成果を記述してください。日時・場所・申込リンクは勝手に作らず、空欄のままにしてください。
研修案が完成した後、参加者を募る案内文を作成する際に使います。空欄で出力させる指示を入れることで、架空の日程やリンクの生成を防ぎます。
モデル別の注意
研修で配布するワークシートが個別に必要な場合は、結果を受け取った後、同じチャットで「上記のワーク課題だけをA4・1枚の活動シート形式で出力してください」と続けて指示してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる