なぜこう書くのか
年始の挨拶メールが失敗するパターンはほぼ1つです。決まり文句のお祝い言葉ばかりを並べ、誰に送っても同じような内容になってしまうことです。受け取る側はその手抜きにすぐ気づき、一斉送信されたメルマガと同じように処理します。このプロンプトは、単に綺麗な挨拶文を書かせるのではなく「一緒に取り組んだ具体的な出来事を1つ」必ず盛り込むように指示します。
第1段落の文脈は、相手がどのような状況でこのメールを読むかをAIに伝えます。何十通も届く中の1通であり件名だけで読み流されるという前提を与えることで、AIは無駄に長い形式的な挨拶を省き、1行目から相手の顔が見える文面を作成します。課題段落では「1つだけ選び、1文に」と明確に制限しています。範囲を限定しないと、昨年の出来事をすべて羅列して業務報告のようになってしまうためです。
第3段落は具体例です。構成の流れを言葉で説明するよりも、1行の見本を示す方がはるかに意図が正確に伝わります。ただし、例示のエピソードを変数とは異なるものにし、「表現をそのまま使わないこと」と明記しました。題材が似ていると、AIが出力時に例文をそのままコピーしてしまうからです。
制約条件段落では3つのNG事項を防止しています。根拠のない成果の捏造、型通りの陳腐な定型句、そして挨拶メールに依頼事を混ぜることです。特に最後が重要です。年始最初のメールに用件や依頼が混ざると、挨拶ではなく請求書のように読まれてしまいます。役職が不明な場合に「○○様」とするよう指定したのも同じ理由です。AIが勝手に役職を推測すると間違えやすく、年頭のメールで役職を間違えると挨拶そのものが台無しになります。
用語が分からなければAha AIで: few-shot, context-window
悪い例との比較
取引先に送る新年の挨拶メールを書いて
受取人の情報や一緒に取り組んだ出来事がないため、AIはどこにでも使い回せる無難な定型文で埋め尽くします。「旧年中は大変お世話になり」から始まり「貴社の益々のご発展を」で終わる、検索すればいくらでも出てくるテンプレと変わらない文面になります。文章も無駄に長くなり、本文の大半がお世辞になってしまいます。結局、自分で個別のエピソードを1文書き足すことになりますが、実はその1文こそがメールの本質です。
バリエーション
チーム全体に送る新年の挨拶
{{受取人}}に送る新年の挨拶メールを作成してください。個人宛ではなく複数人が同時に受け取る文面のため、特定の個人の名前や成果には触れず、昨年チーム全体で乗り越えた山場を1文で振り返った上で、今年の仕事の進め方に関する抱負を1行添えてください。200文字程度、使い古された定型句や絵文字はなしでお願いします。
""" {{今年一緒に取り組んだこと}} """
複数人で受け取るメールで特定のメンバーだけを褒めると、他のメンバーが気まずくなります。そのため個人への言及を禁止し、主語をチーム全体に設定しました。
昨年ご無沙汰だった相手へ
{{受取人}}とは昨年あまり連絡を取れていませんでした。久しぶりに送る年始の挨拶メールを作成してください。連絡が滞っていたことへの謝罪や言い訳は書かず、下記の資料から過去に一緒に取り組んだ出来事を1文で触れた上で、近況を気遣う程度で簡潔に終えてください。150文字程度とし、会う約束などの提案は入れないでください。
""" {{今年一緒に取り組んだこと}} """
久しぶりの連絡でお詫びから始めると、相手も返信でその謝罪に気を遣わなければならず負担になります。謝罪と約束の提案をあらかじめ省く設計にしています。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる