なぜこう書くのか
「作文 添削」としてChatGPTに文章を入力すると、多くの場合、きれいに書き直された完成版が出力されます。文章自体は整いますが、生徒自身の学びにはつながりません。次も同じところでつまずいてしまいますし、何よりそれはもう生徒自身の文章ではなくなってしまいます。このプロンプトのほぼすべての指示は、「AIが代わりに書いてしまうこと」を防ぐために設計されています。
役割の段落で「自力で修正できるようにサポートする」と目的を明確に定めています。AIの基本的な挙動は文章の完成度を高めることであるため、目的を明示的に変更しないと添削ではなく「代筆」になってしまいます。
制約の段落が最も長くなっています。改善点は引用と方向性の提示にとどめること、誤字の指摘を3つに制限すること、学年に合った言葉遣いにすることなどが含まれています。誤字の指摘数を制限しないと、真っ赤になるほど大量の指摘が返ってきてしまい、生徒は内容について考える前にやる気を失ってしまいます。良かった点を具体的に褒めるように指示しているのも同じ理由です。
生徒の文章を """ で囲んでいるのにも理由があります。文章の中に「先生へ」などの語りかけや指示のように読める部分が含まれている場合、AIがそれをプロンプトへの命令と誤認してしまうのを防ぐためです。最後のセルフ点検の指示は、書き直した文が紛れ込むのを防ぐフィルターとして機能します。文章指導でAIを使う際、最も失敗しやすいポイントをここで防いでいます。
用語が分からなければAha AIで: role-prompting, prompt-injection
悪い例との比較
生徒の読書感想文です。添削してください。
(生徒の文章を貼り付け)
誤字脱字がすべて修正された、大人のような文体の完成版が返ってきてしまいます。これでは生徒にそのまま渡せませんし、どこをなぜ直したのかも分かりません。生徒は自分の文章の何が足りなかったのかを学べないまま、修正された文だけを受け取ることになります。
バリエーション
クラス全体をまとめて見るとき
{{学年}}の児童・生徒が同じテーマで書いた複数の文章です。個別にフィードバックする前に、クラス全体に共通して見られる課題を3つ挙げてください。
それぞれの課題について、それが表れている文を1〜2個引用し、次の授業で5分程度で指導できる具体的なポイントを1行ずつ提案してください。個別の生徒を評価する表現は含めないでください。
生徒の文章: """ {{生徒の 文章}} """
1人ずつ見ていると見落としがちな、学級全体の傾向を把握できます。次の時間の指導案づくりに直結します。
推敲・ペアワークの授業で使うとき
以下の文章から、{{学年}}の生徒がペアワークで一緒に推敲するのに適した文を3つ選んでください。
それぞれの文に対して、「この文は、どう工夫するともっとよくなるかな?」という問いかけを1つだけ添え、答えは書かないでください。最後に、ペアで話し合うための質問を1つ追加してください。
生徒の文章: """ {{生徒の 文章}} """
答えではなく問いかけだけを残すことで、授業用のワークシートとして活用できます。教員が最初から正解を示さなくても授業を進められます。
モデル別の注意
生徒の名前や学校名は削除してから貼り付けてください。出力結果は生徒に渡す前に、教員が一度目を通して調整することをおすすめします。
「書き直さないでください」と指示しても、最後に修正例を付け足してしまうことがあります。その場合は「今の回答から、修正した文だけを削除して再提示してください」と続けて指示してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる