なぜこう書くのか
文章で書いた報告を1枚にまとめる際、きちんとしたプロンプトなしに「箇条書きにして」とだけ頼むと、原文の各文の頭に点(・)が付いただけの出力になりがちです。文の数はそのままなのに語尾だけが削られ、かえって読みにくくなってしまいます。箇条書きとは単に短く書く技術ではなく重要度の低い情報を削ぎ落とす作業ですが、その判断をAIに指示していないからです。
課題の段落にある「同じ趣旨の内容は1つに統合した上で、重要度の高い順に」という指定が、その判断を促します。統合を指示することで、AIは文章単位ではなく意味・内容単位で情報を再構成します。順序の指定も重要です。原文の順序をそのまま踏襲すると、肝心の結論が一番下に残ってしまうためです。
形式の段落では、項目数・1行の長さ・体言止めの3点を同時に指定しています。特に体言止め(名詞止め)は、具体例を添えることで初めて遵守されます。「名詞で終わらせて」と書くだけでは2〜3項目目から「〜しました」に戻ってしまいがちですが、括弧内の短い見本がその崩れを防ぎます。箇条書き要約が失敗する原因の多くはここにあります。
制約の段落における「無理に詰め込まず省略した内容を記載する」という指示は、項目数の上限指定と対をなしています。上限だけを渡すと、AIは数を合わせるために重要な情報を無言で削除したり、2つの項目を不自然に合体させたりします。逃げ道を作っておくことで、何が削られたかが可視化され、それを復活させるかどうかを人間側で判断できるようになります。原文を """ で囲んでいるのは、報告書内の小見出しがプロンプトの指示として誤認されるのを防ぐためです。
用語が分からなければAha AIで: output-format, context-window
悪い例との比較
箇条書きにして
先月実施した新規会員向けキャンペーンは目標比118%を達成しました...
出力結果は原文の文数とまったく同じ項目数になってしまいます。1項目の長さもそのままで2行以上にまたがり、語尾だけが「〜したこと」に変わっただけで読む時間は短縮されません。重要度の考慮もないため、118%達成という成果と返送12件というトラブルが同じ重みで並んでしまいます。
バリエーション
上長への報告用(結論ファースト)
以下の報告内容を箇条書きで整理してください。最初の項目は必ず結論または依頼事項から始めてください。以降の項目はその根拠とします。最大{{最大の項目数}}、各項目40字以内、体言止めで記載してください。上長に今すぐ判断・決定を仰ぐ必要がある項目があれば、文頭に「【要判断】」と付けてください。
""" {{報告書の原文}} """
読み手が意思決定者である場合、情報提示の順序そのものが配慮になります。決定が必要な項目を明示することで、ミーティングの時間を短縮できます。
週報フォーマットに合わせる場合
以下の内容を「今週の実績・来週の予定・課題やサポート依頼」の3つのブロックに分け、箇条書きで整理してください。各ブロック最大{{最大の項目数}}、各項目40字以内、体言止めとします。該当する内容がないブロックは空欄にせず「特になし」と記載してください。
""" {{報告書の原文}} """
決まったフォーマットがある場合は、ブロック名をそのまま指定する方が効率的です。空のブロックに「特になし」と書かせるのは、項目の抜け漏れなのか本当に存在しないのかを判別するためです。
モデル別の注意
文末が「〜します」などの文章表現に戻ってしまった場合は、最初からやり直すよりも「すべての項目を体言止め(名詞止め)にして書き直して」と追加で指示した方が早く修正できます。
項目数の上限は守られやすいですが、「40字以内」は超過することがよくあります。文字数がシビアな場合は、出力後に「40字を超えている項目だけさらに短縮して」と続けて依頼してください。
関連プロンプト
最終更新 2026-09-02 · 誤りがありますか? 知らせる